皆さん、お子さんの歯並びで気になる所はありますか?
近年歯並びの大切さを意識される方が増えており、それに伴いお子さんの歯並びが気になるというお話をよく伺います。
日本ではむし歯のある子どもは減っていますが、歯並びの悪い子どもは増えてきていると言われています。
子どもの歯は生後6~7か月くらいに乳歯が生えはじめ、3歳ころに乳歯列が完成します。
6歳前後に大人の歯が生えはじめ、大人の歯並びが完成するのは13~14歳ころです。
お子さんの歯並びが気になっても、まだ歯並びが完成していない状態でいつまで様子をみてもいいのか、いつから矯正治療を始めたらよいかなど気になりますよね。
今回は、子どもの歯並びの年齢別チェックポイントをお伝えします!
3~4歳でのチェックポイント
3~4歳は乳歯が生えそろった状態です。
まだ本格的な矯正治療は難しいことが多いですが、マウスピースを使った矯正治療を行う場合もあります。
噛み合わせが反対ではないか
この時期にまずチェックしたいのは、前歯の噛み合わせが反対の受け口になっていないかどうかです。
6歳までは上あごが大きく成長する時期です。この時期に受け口になってしまうと、上あごがしっかり成長せず将来的に大人の歯が並ばなくなってしまいます。また、受け口は大きくなるほど改善が難しくなるため、かみ合わせが反対の場合は早めに改善することが望ましいです。
噛み合わせ改善のためマウスピースでの治療が可能なこともあるため、一度歯科医院で相談しましょう。
乳歯の本数は揃っているか
乳歯は前から5番目の歯まで、全部で20本の歯があります。3歳を過ぎても反対の歯が生えているのに生えてきていない歯がある場合は、もともとの乳歯の本数が足りなかったり、何が邪魔をするものがあって生えてこられていない可能性があります。
レントゲンで埋まっている歯の本数や位置は確認することができます。
指しゃぶりなどの癖はないか
指しゃぶり、爪かみ、下唇をかむなどの癖のあるお子さんは、歯並びに影響を与える可能性があります。
特に指しゃぶりはなかなかやめられないお子さんが多いですね。
3歳までの指しゃぶりは、精神安定などの意味合いが強いので無理にやめさせなくてもいいと言われています。
3歳過ぎたら、歯並び影響を与える癖は少しずつやめていきたいですね。
6歳でのチェックポイント
6歳ころから、大人の歯への生え変わりがおこってきます。大人の歯は下の前歯から生えてくる子が多いです。
この時期は大人の歯並びが気になり、歯科医院へご相談に来る方も多くいらっしゃいます。
乳歯の歯の間にスペースがあるか
大人の前歯は子どもの歯と比べて、大体1.5倍くらいの大きさの歯が生えてきます。
乳歯の歯並びがぴったりで隙間がないと、大人の歯が生えるスペースが足りなくなり、ガタガタの歯になってしまいます。
乳歯は隙間のある歯並びが理想的な歯並びです!
噛み合わせに問題はないか
この時期も、噛み合わせが反対の受け口になっていないかチェックが必要です。
また、受け口だけでなく噛んだ時に噛み合わせが深く下の歯が見えない過蓋咬合も注意が必要です。
9歳ころのチェックポイント
前歯の生え変わりが終わり、奥の歯の生え変わりが始まる時期ですね。
あごを広げたり子どもの成長を利用する矯正治療をする場合は、このくらいの時期がタイムリミットです。
噛み合わせに問題はないか
この時期も噛み合わせのチェックは大切です。子どもの歯が抜けて、奥歯の生え変わりがおきてくると噛み合わせが変わってくる場合もあります。
犬歯が生えるスペースはあるか
10歳くらいになると、3番目の犬歯の生え変わりが起きてきます。前歯が大きく、犬歯が生えてくるスペースがない場合は犬歯が外側から生えてきて八重歯の状態になってしまいます。
歯がガタガタで大人の歯並びになってから矯正治療をする場合は、歯を抜いてスペースを作る抜歯矯正が必要になることがあります。できるだけ歯を抜きたくない場合は、早めに歯科医院でご相談ください。
まとめ
お子さんの歯並びが気になっても、いつ歯科医院に相談したらよいか迷われる方は多いですよね。
整った歯並びは見た目だけではなく、しっかりと食べ物を噛める良い環境のお口を生涯維持していく上でとても大切なことです。
綺麗で機能的な歯並びはお子さんへの最高のプレゼントです!
子どもの矯正は色々な方法があり、歯科医院によって始める時期や方法などは様々です。
歯並びによって早く矯正治療を始めたほうがいい場合や、大人の歯がある程度生えるまで待ったほうが良い場合もあります。
まずは歯科医院でお気軽にご相談ください!