みなさんは健康のために食事に気を使っていますか?
身体に良い野菜や果物を多く摂ろうとか、タンパク質を多く摂ろう、と栄養に関しては思うかもしれませんが、お口の中の健康について考えたことはありますか?
お口の中の健康は、日々の生活習慣や食事内容に大きく影響されます。
健康な口の中を保つために大切な食べ物や飲み物を紹介していきます。
お口の中の気になる悩み
お口の中の悩みが食事で改善されたらうれしいですよね。
お口の中の悩みと言うと、一体何が思い浮かぶでしょう。
むし歯、歯周病、口臭、ドライマウス…
今回はそれぞれについて、おすすめの食べ物と飲み物を紹介していきます。
むし歯予防には
むし歯予防には食生活が重要です。
砂糖の含まれる食べ物や飲み物は、むし歯の原因になるのでなるべく避けたほうが良いでしょう。
砂糖の含まれた食べ物や飲み物でも以下のことに注意して食べてみましょう。
果物ジュースより果物そのものがオススメ
果汁100%ジュースと果物だとむし歯の危険度は同じように感じるかもしれませんが、実は違います。
果物の代わりにジュースを飲むのではなく、果物を食べたほうがむし歯になりづらいです。それは、よく噛むことで唾液がよく出て、歯を溶かす酸を中和してくれるからです。
繊維質の食べ物
ごぼうやれんこんなど繊維質の多い野菜は固く、噛むことで唾液の分泌が促進されます。
また、食べることで歯の表面とこすれ、汚れをきれいにする効果があります。
キャラメルよりシャーベット
キャラメルやソフトキャンディなどは歯にくっついたり、口の中に入れておく時間が長くなります。歯のためには、歯にくっつかずに短時間で食べられるものの方がむし歯になりづらいおやつになります。
ペットボトルより缶ジュース
蓋ができて持ち運びでき、ちびちび飲むようなペットボトルのジュースより、その場で飲み切るジュースの方がむし歯になりづらいです。
砂糖の摂取は時間を決めて、だらだら飲み食いしないようにしましょう。
酸蝕予防には
むし歯は、むし歯菌が砂糖を分解して出す酸によって歯が溶ける病気ですが、酸蝕とは、食べ物や飲み物の酸が歯を直接溶かす病気です。
避けた方がよい物として、柑橘類(レモン、オレンジ)、炭酸飲料、スポーツドリンク、お酒、酢のドリンク、酢の物、梅干しなどは酸性度が高く、歯の表面を溶かします。
歯周病予防には
歯周病とは、歯についた細菌の塊である汚れが歯ぐきから体内に入ってこないように免疫で戦っている炎症です。
そのため歯周病予防には、免疫力を高めるような健康的な食生活が大切です。
免疫力を高める食事
バランスの良い食事を心がけましょう。
栄養の偏りがないように様々なものを食べ、ビタミン摂取も忘れないようにしましょう。
繊維質の食べ物
繊維質は唾液の分泌を促進し、お口の中をきれいに保つ助けになります。
歯周病の原因はお口の中の汚れです。汚れを少なくすることが大切です。
糖分を含まない飲み物
水やお茶など、糖分を含まない飲み物を飲むことで、口の中の汚れが増えることを防止します。
口臭予防には
口臭は、口からのにおいと胃からのにおいがあります。
口臭が心配になるような場面では、食事に気をつけてみましょう。
繊維質の食べ物
繊維質の多い野菜をよく噛むことで唾液の分泌が促進されます。
唾液は口の中の汚れを洗い流してくれる作用があります。また、食べることで歯の表面とこすれ、汚れをきれいにする効果があります。
臭いの少ない食べ物
強い臭いの食品、例えばニンニク、タマネギなどの強い臭いを持つ食品は口臭の原因になります。
また、アルコールやコーヒーも臭いが強く、口臭の原因になりやすいです。
ドライマウス予防には
ドライマウス(口腔乾燥症)になると、口の中が乾燥して唾液が泡立ったり、舌がひびわれたりします。
初期の頃にはあまり自覚症状はありませんが、唾液が少なくなることでむし歯や歯周病になりやすくなります。
水分の多い食べ物
唾液の分泌が少ない場合、しっかり水分摂取をすることが大切です。
水をよく飲んだり、水分が多い野菜や果物を摂りましょう。
ただし、アルコールやカフェインは口腔内を乾燥させるため、控えると良いでしょう。
酸味のある食べ物
酸味のある果物や梅干しも唾液を分泌させます。しかし、酸性度も高く、歯を溶かすので注意が必要です。
よく噛んで口を動かす食べ物
ガムなど何度も噛む食品は唾液の分泌を促進します。
シュガーレスの物を選んでよく噛んで口を動かすようにしましょう。
まとめ
お口のために良い食べ物や飲み物を普段から選べているでしょうか?
お口の健康に良い物を摂取することも大事ですが、毎日の歯磨きや定期的なクリーニングで汚れを取ることも重要です。
歯科医院での定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受けることで、お口の中の悩みを早めに発見し、対処するようにしましょう。