歯のホワイトニング

ホワイトニングは一度は見聞きしたり、興味があって調べたりする人は多いのではないでしょうか。

対面で話す機会が多い仕事の方は、歯が綺麗な方が印象が良いために行う事もあるでしょう。

ブライダル前の準備のために行う人もいます。

ホワイトニングは確かに歯を削ることなく、効果的に歯を今の自分の歯の色よりも白く明るくすることができるかもしれません。

しかし、歯を白くするには薬剤を使用します。

薬剤を適切に使用しても人によっては効果が得られにくいことや、副作用の様な症状を呈する事があります。

ホワイトニングについてやりすぎてはいけない理由やデメリットについて確認してみましょう。

今回は一般的なホワイトニングとして知られている生活歯（神経がある歯）のホワイトニングについて説明していきます。

 

 

ホワイトニングをやりすぎてはいけない理由

ホワイトニングは薬剤を使用して歯を白くするものです。

日本で承認されているものは海外製のものと比べると低濃度のため、効果を感じられない、感じにくいと思う方もいるかもしれません。

その結果としてホワイトニングの頻度や施術時間を必要以上に増やす、または自己流で行う、強い薬剤を使用するなど工夫しようとする方もいます。

このような場合には、ホワイトニングのデメリットが通常よりも目立つことがあり、やらない方が良かったと思われるかもしれません。

また、高濃度の薬剤使用によって、歯の表面のエナメル質の表面性状が変化してザラザラになるなどの思わぬ弊害が生じる事もあります。

ホワイトニングを行う場合には決められた回数や期間、使用する薬剤を守ることが大切です。

 

 

ホワイトニングのデメリット

ホワイトニングは歯の表面に薬を作用させるものです。

薬液自体も刺激が強いこともあり、思いもよらぬ副作用を生じる事があります。

ただし、過度に心配する必要はありません。

例えばホワイトニング自体が虫歯を作ってしまうことや歯周病を進行させてしまうことなどはありません。

一般的にデメリットとして考えられるものの多くは

①薬により歯がしみる、痛む症状が出ること

②希望しているような結果が得られない事がある

③歯ぐきが腫れたり痛むことがある

等です。

それぞれについて確認してみましょう。

 

歯がしみたり、痛む

ホワイトニングによく言われるデメリットとして、知覚過敏が増加する事があることが知られています。

施術前から歯に知覚過敏がある方は、ホワイトニングをすることによりさらに症状が増す可能性があります。

施術中に歯がしみる症状が増す、元々しみていなかった歯がしみる様になってきた場合には、早めに歯科医師に相談する方が良いです。

続けるか止めるかを自己判断しないようにしましょう。

症状によってはホワイトニングの中断をすることもあります。

しみる症状を我慢したり放置してしまうとしみる症状が極度に強くなることが考えられます。

息をするだけでもしみるような状態になる事もあり、そのような場合には歯の神経を取る可能性さえ出てきてしまいます。

 

期待していた結果にならない

薬は万人に良いとは限りません。

期待していた通りの結果が出ないこともあります。

まず、自分の歯にしか有効ではない点は知っておくべきことです。

つまり、詰め物や被せ物の表面の色まで白くなるということはありません。

元々詰め物などが入っている歯の場合には、自分の歯の色が変わるため詰め物がかえって悪目立ちする事があります。

したがって詰め物や被せ物が入っている歯が多い場合にはホワイトニングを行うべきかをよく検討すべきです。

 

歯ぐきが痛む

ホワイトニングで使用する薬剤は歯にだけ作用させる必要があります。

歯以外は作用させないようにするのが原則です。

これを守らないと、歯ぐきに対して薬の影響が及ぶことがあります。

薬の作用によって歯ぐきが炎症を起こし、痛みや腫れる症状を呈することがあります。

長期間の場合や高濃度の薬剤使用でなければ通常徐々に改善されますが、自宅でホワイトニングを行う際には、就寝中に行なってしまう場合や決められた薬剤以外を使用している場合には特に注意が必要です。

 

 

ホワイトニングのその他の注意点

ホワイトニングは基本的に薬剤に対してショックなどの既往がなければ使用できると思われますが、その他にも使用できない方がいます。

未成年や妊婦、無カタラーゼ症や光線過敏症などの疾患を持っている方などが該当します。

その他の注意点としては、ホワイトニングは一度白くなったと思っても後戻りする事が多いです。

したがって、その後の食生活にも注意する必要があります。

ワインやお茶など色がつきやすい飲食物は気をつけないと再び着色を起こし、白さが減弱します。

タバコなどはその最たる例です。

また、ホワイトニングは歯科医院で行う方法や自宅で行う方法のどちらも自由診療となり、保険の取り扱いはない点に注意が必要です。

 

 

まとめ

ホワイトニングの注意点について確認してきました。

ホワイトニングは歯が白くなり、審美的な要求を満たせる可能性がある一方でデメリットもあります。

デメリットは多くありませんが、知覚過敏には特に注意が必要です。

既に知覚過敏がある方は前もって歯科医師に相談しましょう。

また、白さについては自分が望む白さが得られない可能性もあります。

その点も覚えておきましょう。

ホワイトニングについて興味がある方は、一度歯科医院で相談してみましょう。