毎日使う歯ブラシと歯磨き粉などに加えて、洗口液(マウスウォッシュ)を使う人も多いのではないでしょうか。
しかしドラッグストアなどに行けばたくさんの種類があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
今回、あなたに合った洗口液を選ぶためのポイントを紹介していきます。
洗口液の種類
ネットなどで検索すると、洗口液(マウスウォッシュ)、液体歯みがき(デンタルリンス)、含嗽(がんそう)剤、と一括りされていますが厳密に言うとそれぞれ違うものになります。
今ブログでは洗口液にフォーカスしていきますので、その他の物はまたの機会にお話します。
洗口液は大きく分けて「医薬部外品」と「化粧品」の2種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
医薬部外品
有効成分が含まれており、厚生労働省に承認された効果・効能を表示することができます。歯に関係する効果・効能ですと、虫歯予防、歯周病予防、口臭予防などが挙げられます。
化粧品
一方で「化粧品」に分類されるものは効果・効能を表示することはできません。
その分、使用用途や香りなども様々あるため、日用品として用いられることが多いとされています。
どのように使い分ければいいの?
先ほど記載したとおり、「医薬部外品」は効果が科学的に証明されている成分が含まれております。そのため特定の悩みを解決を優先する方には医薬部外品が適しているとされています。
一方で「医薬部外品」は効果を重視するため、使用方法や頻度、香りのバリエーションが限定されることが多く、比較的高価な場合も多いです。
それに対して「化粧品」は、日常的に長期間使用することを前提に作られているため、価格帯が広く、手頃な価格のものから高級なものまであり、香り、テクスチャーにおいて多様な選択肢があるのが特徴です。
そのため、「化粧品」は日常のケアや気分に合わせた選択肢を楽しむ目的では適していることが多いです。
効果よりも使用感やバリエーションを多く求める人には「化粧品」の方がおすすめと言えるでしょう。
「医薬部外品」、「化粧品」の表示は、ともにパッケージに記載されていますので、自分の用途に合わせて購入しましょう。
洗口液の効果
ここからは主に医薬部外品の洗口液についてお話していきます。
殺菌・消毒効果
洗口液には、口腔内の細菌を殺菌・消毒する効果があります。主に以下の成分が配合されています。
塩化セチルピリジニウム:広範囲の細菌に対して効果があり、殺菌力が高い成分です。
イソプロピルメチルフェノール:殺菌力と抗炎症効果があり、口臭予防にも効果があります。
グルコン酸クロルヘキシジン:殺菌作用や口臭予防効果があります。
トラネキサム酸:出血予防効果があります。
グリチルリチン酸二カリウム:抗炎症作用があり歯ぐきの腫れを防ぎます。
虫歯予防効果
虫歯予防効果のある洗口液には、フッ素が配合されています。フッ素は歯の表面に沈着し、虫歯菌の酸を作らせるのを抑制する効果があります。
歯周病予防効果
歯周病予防効果のある洗口液には、殺菌成分に加えて、抗炎症成分が配合されていることがあります。抗炎症成分は、歯周組織の炎症を抑える効果があります。
口臭予防効果
口臭予防効果のある洗口液には、以下の成分が配合されています。
亜鉛化合物:口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を吸着して中和する効果があります。
殺菌成分:口臭の原因となる細菌を殺菌する効果があります。
香料:口臭をマスキングする効果があります。
その他効果
洗口液には、以下のようなその他効果も期待できます。
・歯垢除去効果:歯垢を柔らかくして、歯ブラシで落としやすくする効果があります。
・知覚過敏抑制効果:知覚過敏の痛みを和らげる効果があります。
・ホワイトニング効果:歯の表面の汚れを落とし、歯を白くする効果があります。
洗口液の選び方
洗口液はたくさんあって、非常に悩んでしまうと思います。
そこで、どのような点をチェックすれば良いのかをご紹介していきます。
配合成分をチェックする
まず自分の口腔内の悩みに合わせて、配合成分をチェックしましょう。
虫歯予防 :フッ素
歯周病予防 :殺菌成分、抗炎症成分(イソプロピルメチルフェノールなど)
口臭予防 :亜鉛化合物、殺菌成分、香料
歯垢除去 :歯垢除去剤(デキストラナーゼ酵素など)
また界面活性剤と呼ばれるラウリル硫酸ナトリウムとプロピレングリコールには、長時間かつ高頻度で使用すると歯の表面に油膜を形成し、害のない常在菌を排除してしまうリスクがあります。
さらに味を感じる味蕾(みらい)細胞も傷つけてしまうため、味覚障害を起こす可能性も指摘されています。
しかし1日1~2回程度ならほとんど気にする必要はないと言われていますので、それ以上の使用頻度の高い方は注意しましょう。
アルコールの有無をチェックする
洗口液には、アルコールが配合されているものと、そうでないものがあります。アルコールは殺菌効果が高いですが、刺激が強いため、口内炎や知覚過敏がある人は避けた方がいいでしょう。
味や使用感を確認する
洗口液は毎日使うものなので、味や使用感も重要です。実際に試してみることもできますが、多くの方の意見が集っている、商品レビューなどを参考にしてみてもいいかもしれません。
おすすめの使用方法は、
①まずしっかりと、歯磨きをします。
②水でよくすすぎます。
③洗口液を適量(約10ml~15ml)口に含みます。
④20~30秒間、しっかりと口全体にいきわたるようにすすぎます。
⑤吐き出します。
あなたのお悩みに沿った様々な洗口液
またドラッグストアに行くと、様々な洗口液が置いてありどれにするか悩みますよね。。。
そこで、お悩み別に代表的な洗口液の特徴をまとめさせていただきました。
虫歯予防をしたい方や口臭が気になる方
「モンダミン ハビット プロ」がおすすめです。
塩化セチルピリジニウムに加え、トラネキサム酸やグリチルリチン酸二カリウムが含まれているので、殺菌作用に加え歯垢の付着を防いだり、歯肉の腫れ、炎症、出血を防ぐことが期待できます。もちろん口臭予防の効果もあります。
歯周病予防効果をより実感したい方
歯周病予防効果をより実感したい方には、「コンクールF」がおすすめです。
グルコン酸クロルヘキシジンを高濃度に配合した、歯周病予防効果の高い洗口液です。医薬部外品で、効果・効能が認められています。また、歯科クリニックなどでも多く利用されております。
一回分が分かれているものを使いたい方へ
一回分が分かれているものを使いたい方へはオキナ ロングスピンがおすすめです。
塩化セチルピリジニウムに加え、イソプロピルメチルフェノールを配合した、殺菌効果と口臭予防効果の高いマウスウォッシュです。
また、一口サイズで小分けされていることもあり、宿泊施設などにも置いてあることが多いです。そのため、毎回使用する分だけとって利用するのが面倒な方におすすめです。
まとめ
今回は洗口液について解説しました。
ただ実際はお悩みと根本原因が異なる場合も多くございます。
もし、お悩みなどございましたら近くの歯科医院を受診して、原因にあった商品を提案してもらうといいでしょう。
洗口液は、口腔内の健康維持に役立つアイテムです。自分の口腔内の悩みに合わせて、適切な洗口液を選びましょう。